美味しい米粉ベーグルの作り方を教えてー🥺
強力粉なし・米粉100%で、サイリウムなしのレシピが知りたいス!
こんなお悩みにお答えしていきます!
初心者にはとても難易度が高い米粉ベーグル🍚
Youtubeをはじめ、ネット上でもいろいろなレシピが紹介されてますよね。
「完全グルテンフリーにしたい」「米粉100%で作りたい」「サイリウムも入れたくない」
美味しい米粉ベーグルを追い求めて何度も試作してはいるけど、なんか違うなあと思っている人も多いのでは・・
この記事では、これまで試作を重ねてきた経験を踏まえ、私が思う米粉ベーグルを作るときの大事なポイントから、最終的に行き着いた米粉ベーグルのレシピを解説していきます🍴
「これから米粉ベーグルを作ってみたい!」という方も、ぜひ最後まで読んでみてください。
おすすめの米粉はこちらでご紹介してます↓
・米粉のメリット4つ(強力粉と比べて)
・米粉ベーグルの配合【大きく4パターンあります!】
・米粉ベーグルの作り方・ポイント
ベーグル研究家のべです。
長年ベーグル作りを続けており、ときどき自作ベーグルをイベントなどで販売しています。
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米粉とは?その4つのメリット(強力粉と比べて)
米粉・・・パン作りする人なら一度くらいはチャレンジしたことあるのでは。
米粉を使ったパン作りは近年になって一気に広まった感がありますが、米粉そのものは昔から和菓子の材料として使われ、上新粉・餅粉・白玉粉などと呼ばれ、団子や餅、饅頭などさまざまな食品の原材料になっていて、日本人の食文化にも深いつながりがあるようなんですよね。
ここ最近、米粉の品種改良や製粉技術の発達により、小麦粉と同じようにパンや麺類、洋菓子など、幅広い用途で使えるようになったようです!
米粉のことを詳しく知りたい人は、このサイトがおすすめ。説明がめっちゃ分かりやすい。
米粉.jp 「米粉について学ぶ」
小麦粉(強力粉)と比較すると、米粉の優れている点は大きく4つ。
- グルテンフリーで健康的で食べやすい
- お米特有の優しい甘みがある
- 「もちもち」、「しっとり」な食感
- 低GIな食品(血糖値の上昇を抑える)
順番に見ていきますと
グルテンフリーで健康的で食べやすい🌞
まずは「グルテン」についてカンタンに説明。
グルテンは、小麦粉の成分に水を加え、物理的な力(こね)を加えることによって形成されるタンパク質の一種。
グルテンは膜をつくり、発酵によって酵母(イースト)が出すガスを溜め込みます。
それによって、ふっくらとした食感や生地にまとまりを作ってくれます。
ただし、グルテンは体内で消化されにくく、異物となって蓄積しやすいため、腸内環境を悪化させ、体にさまざまな不調をもたらすといわれてます。その症状は、アトピー性皮膚炎や喘息など、目に見えてわかるアレルギー反応から、頭痛や腹痛、倦怠感、肌荒れなど自覚しにくいものもあります。
一方、米粉はグルテンフリー(グルテン含有量ゼロ)で、グルテンアレルギー(小麦アレルギー)の人でも安心して食べられるので、健康的な食品としてすごく人気です。
お米特有の優しい甘みがある😌
お米特有の「やさしい甘み」があります。
ベーグルサンドを作るときも、米粉だとハムレタスのようなお食事系から甘いスイーツ系まで幅広くマッチしますよ。
「もちもち」、「しっとり」な食感🍚
米粉を使うと、お餅のような「もっちり」とした弾力のある食感になり、腹持ちもよく食べ応えがあります。これはお米に「アミロペクチン」と呼ばれるデンプンが含まれるからのようです。
あとは小麦粉に比べ水を吸収しやすいことから、「しっとり」とした仕上がりになります。
低GI食品(血糖値の上昇が緩やか)💪
米粉は小麦粉に比べGI値が低いと言われてます。
GI値とは、食べ物を口にしたときに血糖値の上がりやすさを示した値のことで
数値が高いほど急激に血糖値を上げる食材になります。
血糖値が急激に上がると、血管にも負担がかかり動脈硬化などを引き起こしやすくなるほか、エネルギー分が脂肪として体に蓄積されやすくなります。
米粉は低GI値の食材なので、血糖値の上がり方が比較的緩やか、腹持ちもよく、結果食べる量が減り、ダイエットにもつながると言われてます。
それでは、次に米粉ベーグルの作り方を解説していきます。
米粉ベーグルの配合は4パターンあります
米粉ベーグルの作り方は、ネット上にもいろいろレシピが紹介されていますが、大きくこの4つの配合に分かれます。自分の好みの配合はどれなのか探ってみてください。
- 米粉20%/強力粉80%
- 米粉80%/小麦グルテン20%
- 強力粉なし(米粉100%/サイリウム)
- 強力粉なし(米粉100%/サイリウムなし・〇○で代用)
それでは順番に解説していきますー。
米粉ベーグルの配合①米粉20%/強力粉80%
あくまで、通常の強力粉のベーグルに近いものを作りたい人向けですね。
米粉20%の配合でも、もちもち感や米粉特有の甘い風味が確実にアップします。
配合も少しずつ変えてみると食感の違いなどが楽しめますよ。
ただ米粉を増やすし過ぎると配合のバランスも崩れ、成形しづらくなるので、配合は20%ぐらいがちょうど良いかもです。30%ぐらいでも成形はできますが、見た目も含め米粉特有のごわつく感じが出てきます。
いずれにしても、米粉メインのベーグルより作りやすく、初心者の方にはおすすめ。
たしか東京の東十条駅にあるあおの森べーぐるさんのプレーンベーグルは米粉が入ってて、かなりこの配合に近い気がします。きめ細かくモッチモチな生地は、かなり好み。お試しあれ!
米粉ベーグルの配合②米粉80%/小麦グルテン20%
「米粉メイン、でもパンの食感も残したい」という人はこちらの配合がおすすめです。
よくスーパーなどで米粉と小麦グルテンが配合された粉が売っていますが、多くがこの配合(80%/20%)になっています。
「小麦グルテン」は小麦粉からグルテンのみを抽出したもので、少量で通常の小麦粉よりグルテン効果を発揮してくれる、グルテンのプロテインのようなものすね。「小麦たん白」とも呼ばれます。
ちなみにグルテンは小麦粉に含まれるたんぱく質で、それを捏ねることで生地がまとまり、もちもち食感を生まれてますー。
ちなみにマルイチベーグルさんの米粉ベーグルは「小麦粉たんぱく(グルテン)2割弱」「米粉8割以上」の配合のようですね。「宮城県産ひとめぼれ」の米粉を使用とありますね
米粉ベーグルの配合③強力粉なし(米粉100%/サイリウム)
次が米粉100%配合で、サイリウムを使うレシピ。
米粉100%のベーグルの作り方としては、サイリウムを使うレシピが最もメジャーかもです。
米粉にはグルテンが含まれていないため、米粉のみだと生地はダラダラ、ベトベトになり、ベーグルのカタチに成形することは到底無理す!
それもあって、米粉100%のレシピは食パンや蒸しパンなど型に流し込むタイプが多く、成形が必要なベーグルは少し難易度が高いんですよ。
そこで登場するのが、サイリウム。
サイリウムとは、オオバコという植物の種子の皮を砕いたもの。
食物繊維が豊富で、水分を含むとゼリー状に膨らむため、低カロリー・低糖質で満腹感が得られるため、ダイエット食品として人気です。
とろみ、まとまりをつけたいときに、小麦粉・片栗粉の代用として使われたりします。
サイリウム(オオバコ)は、ネット通販でも買えますが、ドラッグストアやスーパーでも見かけたりするので、「ダイエット食品」「健康食品」コーナーをチェックしてみてね!
ただ、サイリウムについては、ネットでもいろいろな情報が飛び交っていて、「サイリウム」と検索すると、「サイリウム 体に悪い」などの関連キーワードが出てきたりします。
サイリウムは「安全な食品」と唱える人がいる一方、膨満感や腹痛、下痢、ガスなど、カラダに不調をきたす声もあるようなんですよね・・・
あとはあの独特の臭い。焼けた直後など草のような独特の青臭いにおいがします。
無味無臭を謳っている商品もありますが、それも逆に気持ち悪く・・ダメでした。
米粉ベーグルの配合④強力粉なし(米粉100%/サイリウムなし・〇〇で代用)
そこでサイリウムの代用として使えるものがないかと最終的に行き着いたのが、マンナン粉。
マンナン粉とは、こんにゃく芋に含まれる水溶性の食物繊維を精製し粉状にしたもの。
サイリウム同様に、水を吸収すると固まってゼリーや寒天のような状態になり、小麦粉のグルテンのような粘り気が出ます。それを食品に混ぜると弾力や滑らかさを与える効果があるんです。
こんにゃく粉というのも聞くけど、マンナン粉と何が違うの?
マンナン粉は、こんにゃく粉から身体に負担をかける物質を取り除いた純粋なこんにゃく成分からできていて、ココ重要ですが、こんにゃく臭もなく無臭です!
こんにゃくゼリーなどにも使われてるようです。
まんなん粉もいくつかのメーカーから販売されてますが、おすすめは清水化学さんのマンナン粉。
粘り気やふっくらしっとり度が最も安定している気がします。
まんなん粉は毎回少量しか使わないので、50g×2袋と小分けで販売してくれているのもポイント高いです!
というわけで、米粉ベーグルを作る際の4つの配合をご紹介してみました!
ちなみに自分の場合は、小麦を欲してるときは①米粉20%/強力粉80%の配合、米粉100%が恋しくなるときは④のマンナン粉を使ったレシピで作ることが多いですねー
米粉ベーグルのレシピ
作り方の詳細
それでは、実際にそのマンナン粉を使った米粉ベーグルのレシピを解説していきます!
【材料(3個分)】
米粉 200g
コンスターチ 20g
砂糖 12g
ドライイースト 3g
マンナン粉 4g
水 200g ※冬はぬるま湯推奨
植物油 12g
塩 3g
はちみつ or 砂糖(茹でる用) 1g ※モルトパウダーでも代用可
作り方
1.マンナン粉、砂糖、ドライイーストをボウルに入れ、泡だて器でしっかり混ぜます
※ダマがない状態までしっかりと

2.1に水を加える。泡だて器で混ぜながら水を注ぐ
※油断しているとマンナン粉がすぐに固まりダマになるので、水を注ぎながらも混ぜ続けるのがポイント

3.しっかり混ざりゼリー状になったら、ラップして20分置く
4.ボウルに米粉、コーンスターチを入れて混ぜ、3を加えてよく混ぜる。

5.生地に粉感が無くなりまとまってきたら、再びラップして15分置く
※べとつきはあって大丈夫です!こんな感じ

6. 5に植物油、塩を加えて混ぜ、生地にツヤ感が出たら、さらにラップして15分置く

7.油(分量外)をしっかり手につけ、そっと成形します
手に油をつけるのは、つけないと手がべとつくからというのもありますが、生地表面を油で保湿をしてあげることで、出来上がり生地の感じが違ってきます。油分が少ないとカサカサお肌のような生地になるので、テカテカな感じで潤いを与えてあげてください!笑
そして、さらに10分発酵させる。
同時にオーブンを200℃で予熱しておきます
8.熱湯が入った鍋に、はちみつ・砂糖を入れ、片面30秒ぐらい茹でます
9.取り出したら、すぐに予熱したオーブンで焼く、完成!
200℃ 20分

米粉選びは超重要
米粉ベーグル作りには、まず米粉選びが大事なポイント✋
米粉もたくさん種類があって初めて購入する際は正直迷いますが、まずは定番のミズホチカラのパン用米粉がおすすめ
米粉はいろいろ試してみましたが、ミズホチカラは小麦粉パンに近い食感が安定して得られるからなんです。
具体的には①ふっくら・良く膨らむこと、②生地のきめ細かさ・歯切れの良さ
品種改良や製粉技術によるものだと思いますが、他のブランドに比べ圧倒的😌
安定している=失敗しにくいので、ファースト米粉としておすすめです!
ネットでも手に入りやすく価格も良心的ですしね🤗
ただ製菓用もあるので、ベーグルを作るときは必ず「パン用」を選んでください!
自分も一度間違って注文してしまったm(__)m
ミズホチカラの不満な点としては、生地の甘味が足りないところ🤔
パンに近い歯切れが優先されているからか、その分お米のねっちょりした食感・甘味が物足りないときがあります(あくまで個人的に印象ですが)
そのあたりは好みもあるので、まずはミズホチカラから作り始めて他のブランドもいろいろ試してみて、自分好みの米粉を探ってみるのが良いかと!👯
是非こちらのおすすめ記事も参考にしてみてください🙏
まとめ
というわけで、米粉ベーグルの究極レシピいかがだったでしょうか🤗
もっと美味しいレシピあるよ!という方は、是非↓のコメント欄で教えてくださいね
そして米粉を実際に買ってみたら、こちらのレシピで是非一度試してみてください✋